2015年3月1日日曜日

ぶなニュース №11

復刻版 ぶなニュース 第11号 2002年4月29日発行

○高指山のブナ
 平成14年4月24日(水曜日)、山中湖の東側にある高指山のブナを訪ねた。天気は快晴。
 明神峠から三国峠を越え、高指山へ。明神峠沿いにあるブナ(250cm)は既に新緑の若葉をいっぱいに広げ、太陽光線を浴びていた。葉は眩いばかりに光り、そよ風に揺れていた。いまの季節がブナを一番美しく見せてくれる。根元付近にはブナの赤ちゃんも育ち、逞しく生きようとしていた。しかし、その数は実が落ちた数に比べると非常に少ない。発芽する確立は恐らく何万分の一であろう。足元を注意しながら250センチブナに近づいてみる。「いつまでも元気で・・・」と言い撫でてやる。
  平野の切通峠に登る途中に車を置き、歩き始める。500メートルぐらい歩き出すと、左側に整然と並んだブナが現れる。どうやらこのブナ達は、人工的に土地の境界に植えられたようだ。それでも既に大きさは幹回り1メートル近くあり、50年以上経っていると思われる。切通峠の右を行けば三国峠方面、左は高指山方面である。今回は左に進むことにした。
  途中3メートル近いブナも何本か登山道東側斜面に見える。14時ごろ高指山山頂到着。汗をかいたので上着を脱ぎ、道標に干す。心地よい風が下から上がってくる。富士山は雲の帽子をかぶり春霞を背景に悠然と聳えている。山頂には誰も居ない。気分は最高である。
 簡単な食事と水分を補給し、山頂にあるブナを観察する。ブナは山頂からやや東よりの南側斜面にある。本数は2メートル以上が数本ある。最大のものは、幹回り330センチで根元からすぐ二股に分かれ、大きく枝を伸ばしている。見た目には4メートル以上に見える。 ピンク色のミツバツツジも満開で、そのブナの目の前に咲いている。その直ぐ下にも2メートル近いブナが居る。この山のナンバーツーか?
  腹がすいたので、今日の探索はここまでとする。 3時半に下山、帰途の着く。

明神峠の道路沿いにある幹回り250センチのブナ

整然と並んだブナ

根元からすぐに二股に分かれている 見た目は幹回り4メートル以上に見える 

高指山の主とミツバツツジ

○NHKでブナの森放映
  平成14年4月28日、日曜日午後4時5分から4時25分まで、「白神山地ブナの四季」を放送した。