2015年2月18日水曜日

ぶなニュース №7

復刻版 ぶなニュース 第7号 2002年3月26日発行

○ブナ道の間道を探索
  3月20日水曜日、山中湖別荘地内からヅナ峠を経由して、大洞山東側鞍部へ。そこからさらに別荘地内に戻る間道を探索した。地形図には点線でルートが描かれているが、現地にはそのような道はない。別荘地内からヅナ峠に登る間道もまったく地形図のルートから外れていた。このような人があまり通らない道は、 国土地理院の地形図も当てにならないことが今回の調査で分かった。
  家を13時に車で出発。山中湖着14時10分。以前に調査したヅナ峠への登り口からブナ林内に入る。100メールぐらい行くと最初の中ブナが左に見える。約2.5メートルほどのブナだ。上部が二股に分かれていて、一見大きく見える。更に500メートル程登ると、先般発見した410センチの大ブナが現れる。老木のため中が空洞になっている。いまさらながらその生命力に敬服する。この道は既に3回登っているので、迷うことはない。1時間足らずでヅナ峠到着。3月というのに暑い。普段汗をかかない小生も背中にじっとりと汗。紅茶とビスケットで少々腹ごしらえする。10分ほど休憩し、息も整ったところで出発する。大洞山に向かう尾根道は起伏が余りないので歩きやすい。つい鼻歌が出る気分になる。20分ほどで大洞山東側の鞍部に出る。ここから今日の目的でもある山中湖に抜ける間道に入る。丁度この道は沢になっていて、200メートルほど行くと急に落ち込んだところに出る。先般痛めた左足が心配なので、ここは右側に巻いて下りることにした。距離にして50メートルぐらい巻いたところで、元のルートに戻る。順調に沢を下っていくと、行く手に人為的に切られた大木が道を塞いている。酷いことに更に数本横たわっていた。すこし不安になる。ことによるとルートを間違えたのだろうか?日陰で雪が残っているので、足元が安定しない。左足をかばいながら右に大きく巻いていく。するとかなりはっきりした道筋が丁度巻いた先の上段にある。既に先ほどの沢から2~3メートルは上がっている。気分も和らぎ少し元気がでる。更に行くと道幅は大きくなり丁度ジープが1台通れる幅になる。そのうち右側に別荘らしき建物が見えてきた。終点は近いと確信する。いつのまにか先ほどの沢に道がつながり、左側に大ブナが見える。3メートルはあろう大物だ。更に近くには二対の中ブナもある。この間道はブナに始まりブナで終わるルートであった。しかし、殆んど人が通らない廃道寸前の道であることは間違いない。

赤点々が今回調査した間道。黒の点々が本来あるとされていた地形図上の道、
だいぶずれていることが分かる。

ヅナ峠北側の大ブナ(410センチ)と大洞山鞍部間道の大ブナ

別荘地に近い場所のブナ、300センチ以上

二対の中ブナ

○オークの古木
 私は車でベルゲンに行きました。
ベルゲンの森は18世紀にユトレヒトの領地でした。 この森で一番古そうない木を写真に撮りましたので送ります。

トムさんと犬のワンジャ、ベルゲンの森にて
(オランダのトムさんからのメール Sent: Sunday, March 17, 2002 6:37 AM)

○富士の巨大ブナ
日本道路公団静岡建設局沼津工事事務所発行の「あしたかやま・冬号」(JH沼津NEWS第13号、平成14年1月15日発行)に富士の巨大ブナが次のように紹介されている。
 水ヶ塚は、樹齢約580年のブナが樹生するところ。きれいな水がある場所に育つブナが現在も毅然と佇むのは、この一帯が、地下川の元となる水を生み出す場所だからでしょうか・・・・。